このページでは、フリーランスと業務委託の違いや、それぞれのメリット・デメリットを解説します。どちらの働き方が自分に合っているのか、検討する際にぜひご活用ください。

フリーランスとは

フリーランスとは、特定の企業や組織に所属せず、独立して仕事を請け負う働き方を指します。日本では「個人事業主」とほぼ同義に使われることが多いですが、契約形態や働き方によってはフリーランスとして活動しながら法人を設立するケースもあります。

業務委託とは

業務委託とは、企業が業務の一部を委託することを指す言葉で、契約内容は大きく3つに分けられます。

業務委託契約の3つの種類

①請負契約

請負契約は、業務や成果物を完了・完成させることで報酬が発生する業務委託契約の種類です。例えば荷物の配達依頼を受けた場合、全ての荷物の配達が完了すると報酬を得られます。

請負契約は業務の完了が必要なため、任された業務を期限内に終えられなかった場合、報酬を受け取れません。期日が決まっている場合も多いため、契約時には期日の確認も必要です。

②委任契約

委任契約は、業務を遂行することで報酬が発生する業務委託契約をいいます。例えば、企業から荷物の配達依頼を受けた場合、配達業務をこなすことで報酬を受け取れます。

委任契約の場合、業務完了の有無に関係なく報酬を受け取れることがポイント。もし業務が途中だった場合でも、作業時間に対する報酬を受け取ることができます。

③準委任契約

準委任契約は、主に事務処理を委託する際に結ばれる業務委託契約をいいます。委任契約と基本的な部分は同じですが、対象となる業務の範囲・内容が異なっています。

準委任契約が選ばれる主なケースは、システム開発やテスト、商品のマーケティングなど。業務の内容によって委託契約と使い分けられることが多くなっています。

業務委託で
仕事を受けるメリット

空き時間を活用して働ける

業務委託のメリットは、空き時間を使って働ける点にあります。例えば業務請負の場合、期日までに業務を完了できれば問題ありません。正社員やアルバイト・パートとは違い、働く時間や曜日は問われないのが特徴です。

そのため、空き時間にコツコツ取り組んだり、一気にまとめてこなしたりなど、自分のライフスタイルに合わせた働き方を実現できます。

自分の知識やスキルを活かせる

業務委託は仕事を自分で選べるため、自身が持つ知識やスキルを活かすことが可能です。例えばオフィスソフトの扱いが得意な場合、事務作業に関する仕事を受ければスキルを活かせます。

また、自分が持っている知識やスキルによっては、本業かそれ以上に稼げる可能性も。高度な知識・スキルを持っていると重宝されるため、高単価の仕事を受注できるチャンスが広がります。

さまざまなジャンルの業務がある

幅広いジャンルの業務があることも業務委託で仕事をするメリットの一つ。事務作業などのデスクワークもあれば、業務委託ドライバーのような現場系の仕事もあります。

業務委託は選択肢が豊富なため、自分の理想の働き方に合わせて仕事内容や勤務時間の調整が可能。正社員やアルバイト・パートとは違って、自分が苦手な仕事や面倒な仕事を強制される心配もありません。

業務委託で
仕事を受けるデメリット

収入が安定しない

業務委託のデメリットは、収入が不安定になりやすい点です。正社員の場合、仕事の量や質に関わらず毎月一定の給料を受け取れます。アルバイト・パートも同じで、労働時間に対する給料を受け取ることが可能です。

一方、業務委託は報酬が案件ごとに異なります。案件を確保できない可能性もあるため、収入が月によって大きく変動します。

労働基準法の適用外

業務委託は企業から業務を請け負うことになるため、労働基準法が適用されません。正社員のような手厚い保護がなく、労働に関するトラブルが発生したときも自己責任となります。

少しでも労働面のリスクを抑えるためには、スケジュールなどの自己管理が必要です。請け負った業務もしっかり管理して、問題なく完遂できるようにしましょう。

収入によっては確定申告が必要

業務委託契約で収入を得た場合、一定額を超えると確定申告が必要になります。請け負った仕事の種類や内容は関係ないので、確定申告の対象になったときは必ず申告をしましょう。

確定申告を忘れてしまうと、追加納税などペナルティを受ける恐れがあります。多くの税金を支払うことになるため、手続きを忘れないように注意が必要です。